男性だけでなく女性も薄毛で悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
年齢関係なく近年は若い女性も増えています。
今回は女性の薄毛をテーマにお話ししていきます。
目次 |
薄毛のサイン あなたの悩みは当てはまりますか?
🔷最近抜け毛が増えた
🔷髪のボリュームが減った
🔷髪にハリやコシがなくなった
🔷頭のてっぺんが薄くなってきた
🔷髪の毛の分け目が気になる
🔷家族に薄毛の人がいる
近年薄毛の悩みは男性だけでなく、女性にも急激に増えています。
その原因は、睡眠不足などの生活習慣やストレス、過度のダイエットなどによる栄養の偏りによるものです。
生活習慣の乱れやストレスは、ホルモンバランスや自律神経の働きを乱してしまいます。
その結果、頭皮の血行が滞り、髪を成長させる「毛乳頭」「毛母細胞」に栄養が行き届かず、
発毛を阻害してしまうと考えられます。
ストレスは人間関係や仕事などから起こる神経の疲れ、十分な休息が取れない場合など様々な理由で溜まりがちになります。
またバランスの取れた食生活は身体にとってもとても重要ですが、頭髪にとても重要です。
コレステロールや中性脂肪の多い食事をし続けることは血液粘性の増大を招き、頭部の血行不良を引き起こすことに。
頭皮の栄養状態が悪くなると毛髪の栄養状態に直結してしまい、脱毛を引き起こす原因になってしまいます。
過度なダイエットや偏った食生活は頭皮にとって非常に避けたい行為と言えます。
毛髪の構造
薄毛の原因を理解するために頭髪の構造を理解しておきましょう。
わたしたちの髪の毛は、頭皮から出ている「毛幹部」と、頭皮の奥にある「毛根部」に分けることができます。
髪の毛がつくられ、その成長に大きな役割を果たしているのは毛根部。
毛根を包む「毛包」という組織が大きなカギを握っています。
毛包の構造をさらに探ると、先端に「毛球」と呼ばれるふくらんだ部分があります。
私たちの髪の毛を作っているのはここになります。
毛球の中にある、毛乳頭が毛細血管から血液を取り込んで、毛母細胞に渡され、細胞分裂を繰り返すことで、それが押し出されるかたちで髪の毛がつくられているのです。
女性の薄毛の原因
薄毛の原因の一つとしてよく言われているのが遺伝です。
しかし、薄毛の原因は遺伝だけでなくさまざまありますが、男性の薄毛のAGAと違い
女性の薄毛は男性に比べて改善する可能性は高いと言われています。
・ホルモンバランスの乱れ
更年期障害による急激なホルモンバランスの乱れ
・ストレス
人間関係や仕事、家庭内などのストレス
・喫煙やアルコール
過度なアルコールや喫煙はお肌に良くなく、=頭皮にもよくないということ
・生活習慣の乱れ
不規則な生活、睡眠不足、偏った食事
・頭皮のトラブル
脂漏性皮膚炎、肌に合わないヘアケア用品の使用、過剰な頭皮マッサージ
・過激なダイエット
栄養不足は毛の生成に必要なタンパク質、ミネラルの摂取が不足します。
よくみられる女性の薄毛の症状
🔘びまん性脱毛症
症状としては頭の広い範囲に均等に起こり、全体の毛が抜けて薄くなります。
特に頭頂部の皮膚が透けて見えるようになります。
これは中年以降の女性によく見られ、AGA(男性型脱毛症)と同じく、毛は成長することを休んでしまう休止期毛の割合が多くなり、その結果抜け毛が増えるようになり脱毛症が進みます。
しかし、男性型脱毛症と異なり、生え際の後退はなく頭皮全体の毛が抜けておりますので、脱毛部分の境界ははっきりしません。
💭原因は・・・?
一般的に女性のびまん性脱毛症には3つのタイプがあります。
①加齢による変化
加齢に伴う毛髪の変化として、頭頂部の髪が細く軟らかくなり(軟毛化)、薄くなる傾向があります。
②女性型脱毛症
女性の男性型脱毛症(FAGA)とも呼ばれていますが、女性の薄毛は男性ホルモンが関与している証拠が少なく、女性型脱毛症という用語が使われてきています。
💭女性型脱毛症の特徴は?
・徐々に進行する
40歳~50歳での発症が多く、徐々に進行していきます。
・ 頭頂部の広い範囲の薄毛である
男性のAGAとは異なり、頭頂部の広い範囲の薄毛として気づかれますが、完全に抜け落ちることはありません。
頭頂部から前頭部にかけて髪の分け目が広がる様子は、クリスマスツリーの枝のように見えます。
また、前頭部の生え際の髪は残ることが多いのも特徴です。
・軟毛を認める
頭頂部に軟毛を認めますが、後頭部の毛髪は影響を受けずに硬毛が密度を保って残ることが特徴です。
③休止期脱毛
休止期脱毛とは、本来数年続く成長期が、何らかの原因により急に休止期になるために、2~3か月後に頭部全体の脱毛が生じるものです。
🔘分娩後脱毛症(産後の薄毛)
妊娠中、女性ホルモンが一気に増加します。
それが妊娠後期にはエストロゲン(卵胞ホルモン:排卵の準備を行うホルモン)などの分泌が変化することによって脱毛が促進されると考えられています。
また、出産前の胎児が急成長することによる栄養不足が原因ともいわれています。
ただし産後半年~1年ほどで自然に症状が治まる ため、他の種類の抜け毛や脱毛症に比べ、あまり心配する必要はありません。
🔘卵巣機能や甲状腺機能の低下
疾患により、卵巣機能や甲状腺機能が低下するため、抜け毛が増える場合が20代や30代といった若い女性の間でも増えてきています
薄毛の改善・対策方法
食生活の改善
健康な髪の毛を育てるための食材として、髪の毛の原料となるたんぱく質を含む肉や魚、髪の毛の主成分を合成する際に必要な亜鉛を含む牡蠣やレバー、健やかな頭皮環境を育むビタミンB類を含む玄米やマグロなどがあります。 バランスの良い食事を心掛けましょう。
ホルモンバランスを整える
加齢によるびまん性脱毛症が疑われる場合、女性ホルモンを補うことが対策となります。
大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は「植物性エストロゲン」とも呼ばれており、女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た働きをすることで知られています。納豆や豆腐、豆乳などから意識して摂取するのが望ましいでしょう。 若い女性の場合、生活習慣の見直しを中心に対策をしましょう。女性は仕事による多忙だけではなく、育児や過度なダイエットなどで食事回数が減ることも考えられるため注意が必要です。
ヘアケアの方法を見直す
習慣で行なっていたヘアケアを見直すことも、びまん性脱毛症の改善につながります。
シャンプーは自分に合ったもので、正しく行えているでしょうか。
日々のシャンプーでダメージが発生してしまうと、抜け毛が進行しやすくなります。
洗いすぎやすすぎ残しに気をつけ、健やかな頭皮環境が保てるようにしましょう。
入浴時や寝る前などに頭皮マッサージを取り入れると、頭皮の血行促進や毛穴の詰まり緩和などに期待できます。
良質な睡眠をとる
眠っている間に髪の毛を育む成長ホルモンが分泌されるため、良質な睡眠も大切です。
成長ホルモンは入眠後3時間以内にたくさん分泌されるといわれていることから、最初の3時間の睡眠を深く充実させるのが大切になります。
寝る1時間前にはスマホやパソコンの画面を見るのをやめ、軽く手足のストレッチをする、リラックスできる香りのアロマオイルをたくなどして眠る準備を整えましょう。
ストレスをためない
社会生活でたまるストレスは、自分なりの発散方法を見つけておくのがおすすめです。
親しい人とおしゃべりをする、緑の多い場所を散策する、カラオケで大声を出すなどさまざまな方法が考えられます。
睡眠2時間ほど前の軽い運動は、ストレスの発散とともに、眠りにつきやすくなる効果も期待できるためおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
早めの対策がなによりも大切です。
できることから今日から取り入れてみましょう◎